裏磐梯ネーチャー観光

2021年3月25日

我々が通称裏磐梯とよんでいる地区は、一部秋元湖などが猪苗代町になりますが、そのほとんどが北塩原村に属しています。裏磐梯は、1888年の磐梯山の噴火によって形成された森と湖の国であり、日本でも1、2を争うような美しい風景に恵まれています。特に、五色沼、桧原湖、裏磐梯山が織りなす景色は圧巻で、思わずため息が漏れるほどの感動景観です。裏磐梯の観光のポイントはできる限り自分の足で自然を巡ることです。全体が割と平坦であり、散策にはもってこいです。車では、見ることの出来ないすばらしい自然の景色を満喫できます。

 

五色沼

五色沼は裏磐梯観光のメインとも言うべき観光スポットになります。2016年には、ミシュラン・グリーンガイド1つ星の評価を受けました。平坦な3.6キロの散歩コースになっていて、1時間半もあれば十分ですが、車の場合は、駐車場にまた戻らなくてはならないのですが、バスで入口側に戻れます。春から夏には多くの観光客が散策を楽しんでいます。冬季にもスノーシューで雪上のトレッキングを満喫できます。

五色沼は5つの沼を指しているわけではなく、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼などの十数個の湖沼の総称です。沼によってエメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色調を見せるために五色沼と呼ばれています。これらの色は、磐梯山から山頂近くから流れ込む火山性物質の沈殿によるものです。

裏磐梯物産館は、五色沼の裏口とも言うべき柳沼に隣接していますが、正面口である毘沙門沼は人で賑わっているために、物産館から沼めぐりするのも静かに自然を楽しめます。毘沙門沼は手漕ぎのボートを浮かべることができ、餌を求めて錦鯉が寄ってきます。少し観光地化しています。

 

桧原湖(ひばらこ)

磐梯山の爆発でできた裏磐梯最大の湖で周囲31キロ、最大水深31メートルになります。裏磐梯湖沼群で唯一車で周遊が可能です。桧原湖越しに見る磐梯山は絶景で忘れることの出来ない記憶になるはずです。是非、車から降りて、小高森キャンプ場やカヌーに乗って湖上から眺めてみてください。新緑の季節、紅葉、冬の季節は特に見事な景観です。

また、桧原湖は冬はワカサギ釣りのメッカとしてもよく知られています。氷上にはワカサギ釣りのテントや船がひしめき合います。

 

秋元湖

裏磐梯の湖沼で桧原湖についで大きい湖です。写真家の撮影スポットであり、自然そのものが満喫できます。西側入口の展望台から景観が楽しめます。レイクラインからの眺望も格別です。釣りやボートも楽しめます。

秋元湖の紅葉
秋元湖の紅葉

小野川湖

東西に3.5キロ続く、秋元湖より少し小さめの湖です。その奥にはグランデコリゾートがあります。非常に美しい湖で、夏は釣りとカヌー、冬はワカサギ釣りが楽しめます。新緑の季節、レイクラインからの眺めも最高です。

小野川湖

曽原湖(そはらこ)

曽原湖は長さ約1.5km、幅約0.4km裏磐梯の湖としては一番小さいが、森に囲まれ、湖の中には小島がいくつか点在し非常に美しい湖です。北側から湖越しに見る磐梯山が非常に見事です。ジュンサイが自生する湖でも知られています。周辺にはペンションが多く集まり、カフェやケーキ屋さんなども営業しゾート感溢れる地域です。キャンプ場やボート、カヌーなどのアウトドアーも楽しめます。

曽原湖

曲沢沼(まがりさわぬま)

梯山の噴火でできた典型的な沼で、五色沼などから少し離れている穴場スポットです。四季を通じて幻想的な姿を見せてくれますが、秋の紅葉時期が特に美しく湖面に映る紅色を求める多くのカメラマンを集めています。手付かず自然が溢れています。沼にはジュンサイが自生し、湖面を覆い尽くしています。多くの最近ではカメラマンの穴場的な撮影スポットとして人気があります。ただし、駐車場が周辺にはなく路駐も禁止ですので、徒歩かレンターサイクルを借りて探索することをオススメします。休暇村多目的広場駐車場から、徒歩で20分くらいです。裏磐梯サイトステーション駐車場からは徒歩で15分くらいです。

曲沢沼

 

中瀬沼(なかせぬま)

中瀬沼の散策コースは一周約30分くらいで手頃なハイキングコースになっています。山野草と鳥のさえずりに囲まれて箱庭のような風景が展開します。コース沿いには磐梯山の噴火によって形成された小山も多く点在し、磐梯山噴火の凄さを感じることが出来ます。

特に絶景ポイントが目白押しの裏磐梯でも、1、2を競うようなビュースポットと言われるのが中瀬沼展望台です。その美しさに誰もが息を呑んでしまいます。裏磐梯サイトステーションの駐車場を利用し、中瀬沼入り口から15分くらいで展望台です。

銅沼(あかぬま)

銅沼は、1888年の噴火で形成された標高1,120m、裏磐梯側にある火口湖になり、火山性の物質の(水酸化鉄)が多く含まれ、赤く見えるのでこう呼ばれています。正に火山の息吹を感じることのできるホットスポットです。

裏磐梯スキー場の駐車場からは片道1時間位かかり散策というよりはちょっとした登山になりますが、磐梯山登山までは・・・という人には磐梯山の火山の息吹を間近に感じられるちょっと軽めの登山コースです。とはいえ、靴はしっかり歩けるもの、雨具や季節によっては防寒具も持っていきましょう。

 

雄国沼(おぐにぬま)

雄国沼は、すなわち雄国沼湿原は、北塩原村と喜多方市東部にまたがって位置し、約50万年前の猫魔ヶ岳の火山活動によって誕生した標高1000メートルを超えた超えたところにあるカルデラ湖です。ニッコウキスゲの大群落は尾瀬を凌駕し、日本一の数を誇っています。夏季には高山植物が咲き誇り、5月下旬にはタテヤマリンドウ・ショウジョウバカマ、6月中旬にはレンゲツツジ・ワタスゲ、6月下旬から7月初旬にはニッコウキスゲの大群落 形成し、秋には草紅葉が楽しめます。多くのカメラマン、ハイカーが訪れます。

訪れるには少し苦労が必要です。喜多方川の金沢峠から徒歩で30分ほどなのですが、ニッコウキスゲの時期には(6月上旬~7月中旬)には一般車両は利用できません。代替バス運行を行っています。この時期には一般的なコースとして、北塩原村雄子沢口から登るコース(雄国せせらぎ探勝路、雄国沼まで徒歩1時間。ニッコウキスゲ大群落地まではそこから30分)と温泉施設ラビスパ裏磐梯から雄国山を経由して沼に至るコース(雄国パノラマ探勝路、雄国沼まで徒歩1時間30分)なども利用します。

⇒金沢峠代替えバスの利用の詳しくはこちら(喜多方観光物産交流協会)
TEL(平日):0241-24-5200
TEL(休日):0241-24-2633

雄国沼

 

中津川渓谷

磐梯吾妻レイクラインの途中にある渓谷で、秋元湖に流れ込む中津川が、10キロに渡り深山渓谷の美しさを奏でてくれます。紅葉の時期が特に多くの人を魅了しますが、新緑の時期、山桜も見逃せない景観を見せてくれます。遊歩道から川まで降りていけるので渓谷の散策が楽しめます。尚、レイクラインは冬季は閉鎖されます。

中津川渓谷

 

 

小野川不動滝

小野川湖の上流にある25メートル高さの瀑布になり、不動明王が祀られている神秘が漂うパワースポットます。その水は小野川湧水として名水100選にも指定されています。見頃は、雪解けの4月~5月の時期は迫力あり、おすすめです。不動滝入り口駐車場から約20分で滝に至ります。

小野川不動滝

 


裏磐梯の観光をもっと詳しく知りたい方、裏磐梯観光協会のHPがお薦めです。